QRZって言わないで! ~ JF2LFG ~

HFのアンテナは、自作のマルチバンドフルサイズ逆Vダイポール。給電点地上高たったの10m!

K1N で思ったこと

結局、K1Nは1QSOも出来ずに終わった。予想どおり蚊帳の外。まったくお呼びでないといったところだった。そんな状況の中で、傍観者として感じたことを書き留めておこうと思う。


当局の通常の設備では、カリブ方面は出来ないことはないが、それには、運とタイミングを味方につけないと叶わないということは経験的にわかっていたから、この結果に対しては悔しさは全くない。これは、負け惜しみではなく正直な気持ちだ(そもそも狙うこと自体間違っている)。もっとも真剣に「欲しい」と思ったら、可能性がありそうなバンドと時間帯を狙って移動したかもしれないが、そこまでの行動に移す気力もなかった。


無線を再開したときに「争わず、めげず、怒らず、細々と...」をテーマ(?)にやっていこうと決めた。このblogはそんな自分自信の記録と、モチベーション維持の為に始めた。いくつもの素晴らしい出逢いもあった。反面、某匿名掲示板でイヤミも書かれたこともあった。DXクラスタでは、なりすましにやられた事もあった。純粋にアマチュア無線を楽しみたいだけなのに、どうしてこんな気持ちにさせられるのかと真剣に悩んだ事もあった。ネット普及の弊害として片付けてしまえばそれまでだろうが、決してそれだけではない。その深層には、妬みや利己主義など、ドロドロとしたものが根強い。そして、ネットよりも匿名性が高いこの無線という媒体を使って他人を平気で攻撃する。やっている本人は「いたずら」のつもりかもしれないが、その行為は深く人を傷つけ、この狭い世界から、ひとり、またひとりと、追い出そうとする。アマチュア無線は、他人と交信して成り立っている趣味なのに、他人をどんどん遠ざけるのはなぜだろう?最後の一人になって、初めてそのことに気づくのだろうか?愚かすぎる。


でもそんなことより、感動や、すばらしい出逢いのほうが、遙かに上回っていたので、ここまで続けてきた。
昔、学生の頃はとうてい出来ないと思っていた地域と交信できたり、blogを通じて、同じ趣味をもつ国内外の仲間と交流できたり、かけがいのないものだった。そのような体験が、自分をこの趣味にとどめてくれている。


K1N がQRVしていた、この短い期間に、すべて縮図となって現れているいる様だった。


ここらで、もう一度原点に戻ってみようと思う。


本当は、貧弱な自作のアンテナで海外と交信出来たときの感動。下手な電信でも心が通ったときの嬉しさ。行ったことも、見たこともない最果ての地で同じ趣味を持つ人達との交流...など少しでもうまく伝えることができればと思うのだけど、それは結構ハードルが高いので(笑)、とりあえず「争わず、めげず、怒らず、細々と...ささやかに」。